高専制度に関するメモ

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zoom RSS 【高専誕生前夜】産業界の文書1

<<   作成日時 : 2006/12/30 01:33   >>

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新教育制度の再検討に関する要望
           1952年10月16日 日本経営者団体連盟

 戦後発足した新教育制度においては、わが国従来の教育体系、内容及び方法等全般に亘り根本的改革が実施された。しかしこの改革はほとんど無準備且つ急激に行われ、しかもわが国の実情を無視したものであるため、最近新制度実施に伴う諸般の欠陥につき幾多の批判が起りつつあり経営者側においても亦わが国の将来に思いを致し、新教育制度再検討の必要を痛感するものである。
 もともと高等以上の学校においては、学生生徒の知識能力に応じそれぞれ職業乃至産業面の教育指導が行われ、学校卒業後にはその習得した学識技術技能を通じ職業人として社会国家の進歩に貢献すべき人物が育成さるべきである。然るに新教育制度について産業人の立場よりこれをみるに社会人としての普通教育を強調する余りこれと並び行われるべき職業乃至産業教育の面が著しく等閑に付されこの点、新教育制度の基本的欠陥と云うべく、これが是正こそ先づ考慮されねばならぬ重要事である
 本連盟は如上の見地から文教当局においてさきに新官制として設置されたる中央教育審議会を一日も早く発足せしめ、左記二点に関し各方面の意見をも聴取して速かに再検討を加え産業界の要請に応えられんことを要望する。

一 実業高等学校の充実
 昨年産業教育振興法が制定実施された結果、産業教育に関する綜合計画と共に実業高等学校の設備充実に重点をおく予算措置が具体化され、漸く改善の一歩をふみ出したが教員の資質向上、教育内容及び方法の改善など重要施策についてはなお未解決のまま残されて
いる。最近教育界と産業界との協力関係が一段と緊密の度を加えんとしている折柄、文数当局においでも、この協力関係を活用することに努め企業における中堅従業員の養成機関としてその任務重き実業高等学校本来の面目を発揮するため、学校の種別および配置を考
慮すると共に教科課程の内容等につきその充実をはかられたい。

二 新大学制度の改善
 大学卒業生はその多数が会社工場事業場等産業界に入り、それぞれ専門の部署について活動し将来は幹部として部下の統率指導、計画の樹立、企業経営の推進等に当るべき人材である。従ってその基礎を作るべき大学教育の充実について産業界は常に多大な関心を持ち、今後とも能う限りの協力を惜しまざるものである。
 然るに、新制下における大学教育の現状は産業人としての人間教育面に遺憾の点が少くなくまた一般的には教養学科と専門学科との間に一貫性を欠き専門的知識技術の学習を強化するため一部に変則的運営を行うものがあるなど、新制度自体に運営上の無理が既に露呈されている。故に大学専門学校別の存した旧学制がむしろ好ましいとの声さえ起っている。このことも亦新教育制度に対する企業側の不満を端的に表明せるものとして看過出来ない事柄である。
 従って大学は人間教育面を強化すると共に専門教育学術研究等の面に、不徹底なる画一性を排し、それぞれの特長を明確に発揮し得るよう新大学制度の根本的検討を速かに進められたい。




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