高専制度に関するメモ

アクセスカウンタ

zoom RSS 過密な高専のカリキュラム2

<<   作成日時 : 2007/01/01 23:58   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

 前に書いたエントリー「過密な高専のカリキュラム」では、高専発足当初、「高専生が履修を義務づけられていた単位数は180だった」と書いた。確認のため、自分のメモを見直して気がついたのだが、あくまでも文部省が設置基準上で履修を義務づけていた単位数ということだったようだ。当時の学生が実際に履修していた時間数はそれを上回るものだったらしい。

 『佐世保高専十年史』から例を引くと、工業化学科の場合、当時の実際の授業時間数は、下記のようだった。

○一般科目
 1年30時間(他学科は28時間)
 2年25時間(他学科は27時間)
 3年18時間
 4年10時間
 5年5時間
 (他学科は一般科目の「化学」を1年3単位、2年2単位に配分のところ、工業化学科では1年で5単位)

○専門科目
 1年6時間
 2年12時間
 3年21時間
 4年29時間
 5年35時間

○一般科目+専門科目
 1年36時間
 2年37時間
 3年39時間
 4年39時間
 5年39時間

 計190単位


 週39時間ということは、月曜日から金曜日までの週5日は全日7時間授業、土曜日が4時間授業だったということになる。

 1972年度からは「新教育課程」に移行し、文部省の設定した基準では履修単位は177となっているようだが、これも各高専で実際に開講していた総時間数は180を超えていたと思われる。

 私が経験したもっとも過密なカリキュラムの学年では、(記憶では)週4日が8時間授業、週1日が6時間、土曜日が4時間の計42時間にも達していた。8時間授業の日は、朝8時40分に授業がはじまり、終わりが夕方5時だ。夏ならまだいいが、冬だと日も沈み、ほとんど夜の授業かのようだった。高校でも、大学受験のために長時間の「課外授業」が設けられているところもあっただろうが、高専の場合は、すべてが評価の対象となる「正課」として行われていた。

 いずれにしろ、単位数については、確認の要あり。

○1月10日追記

現行の「高等専門学校設置基準」では、卒業の要件は次のように記載されていた。

第五章 課程修了の認定等

(課程修了の認定)
第十八条  全課程の修了の認定に必要な単位数は、百六十七単位以上(そのうち、一般科目については七十五単位以上、専門科目については八十二単位以上とする。)とする。ただし、商船に関する学科にあつては練習船実習を除き百四十七単位以上(そのうち、一般科目については七十五単位以上、専門科目については六十二単位以上とする。)とする。


また大学の単位の換算と一致させるために、「学修単位制」も導入されている(2005年9月9日施行)。

第四章 教育課程

(一年間の授業期間)
第十五条  一年間の授業を行う期間は、定期試験等の期間を含め、三十五週にわたることを原則とする。

(授業科目)
第十六条  高等専門学校の授業科目は、その内容により、各学科に共通する一般科目及び学科ごとの専門科目に分ける。

(教育課程の編成)
第十七条  高等専門学校は、当該高等専門学校及び学科の教育上の目的を達成するために必要な授業科目を開設し、体系的に教育課程を編成するものとする。
2  教育課程は、各授業科目を各学年に配当して編成するものとする。
3  各授業科目の単位数は、三十単位時間(一単位時間は、標準五十分とする。第七項において同じ。)の履修を一単位として計算するものとする。
4  前項の規定にかかわらず、高等専門学校が定める授業科目については、一単位の授業科目を四十五時間の学修を必要とする内容をもつて構成することを標準とし、授業の方法に応じ、当該授業による教育効果、授業時間外に必要な学修等を考慮して、次の基準により単位数を計算することができる。
一  講義及び演習については、十五時間から三十時間までの範囲で高等専門学校が定める時間の授業をもつて一単位とする。
二  実験、実習及び実技については、三十時間から四十五時間までの範囲で高等専門学校が定める時間の授業をもつて一単位とする。
5  前項の規定により計算することのできる授業科目の単位数の合計数は、六十単位を超えないものとする。
6  前三項の規定にかかわらず、卒業研究、卒業制作等の授業科目については、これらの学修の成果を評価して単位の修得を認定することが適切と認められる場合には、これらに必要な学修等を考慮して、単位数を定めることができる。
7  第一項に定める授業科目のほか、高等専門学校においては、特別活動を九十単位時間以上実施するものとする。


現行では、一般科目75単位以上、専門科目86単位以上、かつ合わせて167単位以上を取得しなければ卒業とはならない。ある高専のサイトを見たところ、修得可能単位数(履修可能単位数?)は175となっていた。なお、4〜5年次に割り当てられていたのは71単位。

高校の場合は、74単位の取得が卒業要件。学校の事情に応じて+20単位分の履修を加算できる。大学の場合は、124単位の取得が卒業要件。高専専攻科は62単位。

某高専での私が在籍した某学科の入学年度(1970年代)の教育課程(シラバス)は発見できていないが、『○○高専二十年誌』(○○高専二十年誌編集委員会 ○○工業高等専門学校、1982年)によると、入学年度の近い学年(1977年入学)では、5年間の履修単位数は185単位(専門94単位、一般91単位)だった。1962年入学の第1期生は、193単位(専門107単位、一般86単位)、1967年入学生は、192単位(専門103単位、一般89単位)、1972年入学生は191単位(専門100単位、一般91単位)、1980年入学生は182単位(専門92単位、一般90単位)となっていた。1970年代前半までの教育課程は、佐世保高専以上の過密さだったようだ。

卒業要件とする取得単位数を記述した資料はまだ見つかっていない(多分、履修を科された単位(事実上必修単位)数から10単位程度マイナスしたものだと思われる)。




テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
過密な高専のカリキュラム2 高専制度に関するメモ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる