高専制度に関するメモ

アクセスカウンタ

zoom RSS 沼津高専の天下り校長の逮捕事件

<<   作成日時 : 2008/06/11 00:20   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 9 / トラックバック 1 / コメント 4

遅ればせながら、沼津高専校長の逮捕事件にかかわってのメモ書き。

文部科学省大臣官房文教施設企画部の前部長であり、独立行政法人国立高等専門学校機構沼津工業高等専門学校の校長だった大島寛なる人物が2008年4月4日、文科省在職中に五洋建設の子会社役員からワイロを受け取った収賄容疑で逮捕された。その後、大島は、起訴された。このような人物が高専の校長を勤めていたことに怒りを禁じ得ない。

種々の報道によれば、文科省の文教施設企画部長というのは、キャリア技官の最高ポストだという。この部署は、年間400億円にもなる施設整備費を運用しているそうだ。大島は、その立場を利用して、大学などの入札情報を五洋建設の関連会社「ペンタビルダーズ」の顧問に漏らし、その見返りに数百万円を受け取っていたとされている。

大島は07年に文科省を退職し、沼津高専の校長に着任していた。高専は独法化されているので、転任ではなく、いったん退職するかたちになっていたようだ。いずれにしろ、高専に蔓延する天下り校長であったわけだ。

ところで、文教施設企画部という部署名にピンとくるものがあった。私の卒業した高専の校長も似たような名称の部署の部長から天下ってきた人物だった。その話は、過去のエントリー「沿革と制度の特徴3」で簡単に触れている。

そこで、文教施設企画部(およびそれ以前の部署名である文教施設部・教育施設部)の部長・技術参事官を経験した後、高専の校長に天下った人物を、公開情報を利用して、リストアップしてみることにした。

1978年4月 福島高専 柏木健三郎(前文部省管理局教育施設部長)
1983年10月 徳山高専 福岡純一郎(前文部省管理局教育施設部技術参事官)
1986年12月 都城高専 篠塚脩(前文部省大臣官房文教施設部技術参事官)
1988年4月 木更津高専 高野文雄(前文部省大臣官房文教施設部長)
1996年7月 茨城高専 木村 直(前文部省大臣官房文教施設部長)
1996年7月 徳山高専 西ロ千秋(前文部省大臣官房文教施設部技術参事官)
1998年7月 鈴鹿高専 勝山正嗣(前文部省大臣官房文教施設部長)
2000年4月 群馬高専 吉澤晴行(前文部省大臣官房文教施設部長)
2001年4月 高松高専 早野浩(前文部科学省大臣官房文教施設部長)
2002年8月 木更津高専 小田島章(前文部科学省大臣官房文教施設部長)
2007年4月 沼津高専 大島寛(前文部科学省大臣官房文教施設企画部長)

(とりあえず、ネット上の情報のみで調べたので、その他にも文教施設畑で高専の校長に天下った官僚はいるかもしれない。また、文教施設畑以外の官僚出身校長も、ごまんといる)

さらに、文教施設企画部部長、高専校長と歴任した後、文部科学省の認可法人である社団法人文教施設協会の専務理事となるルートもあるようだ。現在、鈴鹿高専元校長の勝山正嗣が専務理事を務めている。

昨年、山形大学の学長選に文部事務次官が立候補し、投票数では2位であったにもかかわらず、学長に選任され、国立大初の事務次官天下り学長が誕生した。だが、高専では、教育者でも研究者でない、行政官僚が校長に天下ってくるという不可思議な人事は、高専制度ができて以来、常態化している。文部省・文科省出身の天下り校長らが、大島某のような汚職に手を染めることはなかっただろうが、しかし、再就職先として高専を食い物にしてきたとはいえるのではないか。


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 9
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた
ナイス

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
Part2 電磁波:3〜4mG以上で小児白血病・脳腫瘍が激増の疫学研究が継続不能になった理由
電磁波:4ミリガウス以上で小児脳腫瘍10.6倍・電気毛布使用で3倍という研究 Part1 http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/entry-10250521396.html の続編です。上記Part1から読んでください。 ...続きを見る
北鎌倉・鎌倉の携帯基地局乱立による複合電...
2009/10/01 20:57

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
「2000年7月26日、「東京新聞」に、「電磁波記事載せたらつぶすといわれた」「文部省圧力、抗議の廃刊」という見出しのトップ記事が掲載された。
 この雑誌は、文部省(2001年の科学技術庁の統合で文部科学省)の文教施設部が監修する季刊誌「教育と施設だ。電磁波の危険性を訴える記事が、文部省の圧力でいったん掲載を見送られたが、雑誌の編集長が「理不尽な検閲を認めるわけにはいかない」と、次号で記事を掲載し、17年間続いた雑誌を廃刊したというものだ。」(告発 電磁波公害 から抜粋

>この二名は、当時の大臣官房文教施設部技術参事官及び同部指導課企画調整官である。
http://www.ookawaramasako.com/?page_id=698
(大河原雅子議員の国会質問主意書より政府回答)

この当時の担当者は該当しますでしょうか。
鎌倉電磁波
2009/10/01 20:52
すみません、URL貼り忘れました。下記より

Part2 電磁波:3〜4mG以上で小児白血病・脳腫瘍が激増の疫学研究が継続不能になった理由
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/entry-10251700666.html
鎌倉電磁波
2009/10/01 20:53
http://www.nagaoka-ct.ac.jp/ec/labo/ther/gif/Education.pdf

http://www.nagaoka-ct.ac.jp/ec/labo/ther/gif/Response.pdf

http://www.nagaoka-ct.ac.jp/ec/labo/ther/gif/Comment.pdf
社会人
2010/04/11 12:07
高専って以前は国立でしたよね。 職員は公務員。
という事は、独立行政法人になる前は公務員から公務員なわけで、
それを天下りとは言わないのでは?

あと高専で教えるのは博士なのでそれを統率するには元大学教授程度でなければならず、大学とかからは都落ち気分でしょうから希望者も少ないでしょう。 一概に天下りと批判するのはどうかと思います。
ちょっと気になる
2011/12/15 09:16

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
沼津高専の天下り校長の逮捕事件 高専制度に関するメモ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる