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zoom RSS 【高専誕生前夜】産業界の文書7(この項了)

<<   作成日時 : 2006/12/30 01:54   >>

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技術教育の画期的振興策の確立推進に関する要望
               1961年8月26日 経団連・日経連

 わが国産業界は、最近における急速な経済成長と技術革新にともなって、現在かつてない大量の技術者を必要としているが、理工系卒業者の増加がこれにともなわぬため、はなはだしい技術者不足を生じている。
 この事態は今後の経済規模の拡大、生産構造ならびに産業技術の高度化などの趨勢からみて、ますますはなはだしくなるとみられ、その上に、低開発諸国からのわが国にたいする技術援助要請等を考慮すれば、今後における技術者不足はきわめて深刻なものがあり、これが今後の経済発展にたいして重大なあい路となることが憂慮される。このような状態を改善し、わが国将来の技術水準と国際競争力を培養して、ながきにわたって経済の繁栄を維持するためには、現在欧米先進諸国にたいして数歩の立ち遅れを示しているわが国の技術教育を、量的にも質的にも飛躍的に拡充することがもっとも基本的かつ焦眉の急務であると考える。
 しかるに技術の振興は、政府においても数年来重要政策の一つとしてとりあげられながら、施策が消極的であったため実効があがらず、成長しつつあるわが国経済の要請にこたえるにはなおほど遠いものがある。
 かかる事態に直面して、われわれはこの問題の解決推進の方策を真剣に検討したが、この際もっとも必要なことは、まず、政府が率先して積極的な技術教育振興の基本方針を固め、これを推進するとともに、とくに事態の緊急性にかんがみ、思い切った臨時措置を講じて当面の技術者不足に対処することであり、同時に民間産業界もこれにたいして使う限りの協力をなすことが必要であるとの結論に達した。
 われわれは改造後の新内閣が、その新政策の重要な柱として技術教育振興政策強化の問題をとりあげ、とくに以下の諸点を当面緊急の重要国策として力強く推進されんことを要望するものである。

 一 政府の技術教育拡充計画、とくに今後七年間に一万六千人の定員増を目途とする大学理工系増員計画は、産業界の実体に即応しない面もあるから、根本的な再検討を要するが、さし当たってこれをなるべく短期間に達成するよう国、公、私立大学を通じた具体的繰り上げ計画をすみやかに樹立すること。
 二 学校の技術教育施設および設備の拡充、近代化のために、国の予算あるいは助成費を大幅に拡大し、国立、公立学校の技術教育にかんしては国費、公費をもって十分な拡充が可能となるよう措置するとともに、とくに私立大学の技術教育内容の質、量両面にわたる強化にたいし、国としても、各種助成金の大幅増額、補助対象の拡大、ならびに融資機関への国庫出資の増大、寄付への免税措置など一段の助成措置を講ずること。
 三 教員の確保、研究費の増額、待遇改善等の対策や、産学協同の促進策など、技術教育の拡充に関連する諸施策を総合的に確立することが急務であるが、とくに教員の確保や待遇改善などについては、思い切った特別措置を考慮すること。
 四 工業高校ならびにこのたび創設された高等専門学校の健全な発展充実のために国として十分な財政措置その他積極的な助成施策を講ずること、また高等専門学校については、過渡的措置として、さし当たって既存の教育制度との関連を考慮して制度の有効な活用をはかり、すみやかに実効をおさめるようにすべきである。
 なお、事態の緊急性にかんがみ、産業界としても、これら政府の施策が碓立、推進されるにおいては、これにたいして具体的協力をおしまぬ所存であることを申しそえたい。




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